カメラの前で

カメラの前で緊張しないために:自然に話せるようになる10の練習法

呼吸とウォームアップから7日間の撮影練習まで、カメラの前の緊張をほぐす10の練習と、話す速さやアイコンタクトのスコアで上達を確かめる方法を紹介します。

Cameratelチーム 8分で読めます 更新日:
このガイドの内容
  1. カメラの前で緊張する理由
  2. 撮る前に:体をほぐす3つの練習
  3. 撮っている間:自然に話すための4つの方法
  4. 撮ったあとで:上達を続けるための3つの習慣
  5. 撮影中に詰まったときの4ステップ
  6. 7日間の練習メニュー

カメラの前で緊張するのは、ごく当たり前のことです。人前で話すのに慣れた人でも、カメラを向けられると緊張します。うれしいことに、カメラ慣れは練習で身につけられます。コツは、まず体をほぐし、安心できる保険を用意して、決まった練習で「慣れない感じ」を少しずつ減らしていくことです。ここでは10の練習を、撮る前・撮っている間・撮ったあとの3つに分けて紹介します。どれも今日から始められます。

カメラの前で緊張する理由

人と話しているときは、相手のうなずきや笑顔で、うまく伝わっているかが分かります。カメラの前では、目に入るのは小さな黒い点だけ。反応がまったくないので、頭が悪いほうへ悪いほうへと想像しがちです。

さらに、画面には自分の顔がずっと映っていて、表情や髪、小さな癖が気になって仕方がありません。そこへ「一度で流れるように話さなきゃ」「間があってはいけない」という完璧主義が加わると、緊張がふくらみます。理由が分かれば、どこから手をつければいいかも見えてきます。

撮る前に:体をほぐす3つの練習

1. 呼吸:吐く息を長く

緊張すると呼吸は浅く速くなり、声もこわばります。撮る前に、簡単な呼吸を何回か。鼻から4つ数えながら吸い、口から6つ数えながらゆっくり吐く。これを5回繰り返します。吐く息を吸う息より長くすると、体が少しずつ落ち着いてきます。

2. ウォームアップ:口と声を先に動かす

朝起きて最初のひと言がもごもごしてしまうように、撮影でもいきなりはうまく話せません。2分ほど早口言葉を言ったり、唇をぶるぶる震わせたりして口まわりを温めると、滑舌がぐっと良くなります。

あえいうえおあお、かけきくけこかこ。 [pause]
生麦、生米、生卵。
隣の客は、よく柿食う客だ。 [pause]
はい、では今日の本題です。

3. 笑顔:話す前に一度にっこり

録画を始めたら、まずレンズに向かってにっこりして、1秒おいてから話し始めます。笑顔になると声がやわらかくなり、最初のひと言に明るさが出ます。この1秒は編集でカットすれば大丈夫です。

撮っている間:自然に話すための4つの方法

4. ひとりに向けて話す

「画面の向こうで千人が見ている」と考えるのではなく、レンズの向こうに具体的な誰かが座っていると想像しましょう。ひとりに話すと語りかける口調になり、声の力も抜けます。レンズの横に小さなシールを貼って、その人の代わりにするのもおすすめです。標準語より地元の言葉のほうが話しやすいなら、まず話しやすい言葉で内容をひととおり話してみて、頭が整理できてから本番の言葉で撮ると、緊張がかなり減ります。

5. 「えー」「あの」の代わりに間を

緊張すると、人は「えー」「あの」「それで」で沈黙を埋めようとします。でも1〜2秒の間があっても、視聴者はほとんど気にしません。むしろ落ち着いて見えます。原稿の大事な言葉の前に [pause] を入れて、沈黙に語らせる練習をしましょう。

6. 原稿を「安心のための保険」にする

丸暗記もいりませんし、セリフが飛ぶ心配もいりません。原稿をレンズのすぐ下に流しておけばいいのです。たとえば Cameratel の「音声追従」なら、話した位置まで原稿がスクロールし、考えて止まれば待ってくれます。いつでも原稿を見られると分かっているだけで気持ちが楽になり、かえってアドリブも出やすくなります。読んでいると気づかれないコツはカンペを読んでもバレない話し方9つのコツで紹介しています。

7. 撮り直しを自分に許す

プロの司会者でも撮り直しはします。一度で完璧な人はいません。言い間違えたら少し止まって、その文から言い直し、あとで編集でカットすればいいだけです。休みたいときは録画を一時停止して、準備ができたら再開すれば、最後はつながった1本の動画になります。撮り直しを「いつものこと」と考えるだけで、プレッシャーはずいぶん小さくなります。

撮ったあとで:上達を続けるための3つの習慣

8. 7日間、毎日1本撮る

緊張の正体は「慣れていないこと」。いちばん効くのは慣れることです。毎日30〜60秒の短い動画を1本撮りましょう。投稿しなくてもかまいません。カメラに向かって話すことを日常にするのが目的です。テーマは気軽なもので大丈夫。今日食べたもの、最近知ったこと、おすすめの本。朝出かける前や夕食のあとなど、時間を決めておくと続けやすくなります。

9. やさしい目で見返す

初めて自分の動画を見ると、欠点ばかりが目につきます。そこでルールをひとつ。見返すたびに、まず良かったところをひとつ見つけ、次に直したいところをひとつだけ見つける。直すのはその1か所だけです。友人から送られてきた動画だと思って、どう励ますか考えてみてください。同じ言葉を自分にかけてあげましょう。

10. 数字で上達を確かめる

感覚はあてになりませんが、数字は正直です。Cameratel は撮影ごとにテイクレポートを表示し、話す速さ、アイコンタクトのスコア、原稿をどこまで読めたかが分かります(アイコンタクトのスコアは、録画中にAIアイコンタクトか視線コーチをオンにしているときに表示されます)。1週間続けると、話す速さが安定し、スコアが上がっていくのが分かるはずです。それがいちばんの励みになります。速さの目安は1分間に話す文字数の目安表をどうぞ。

撮影中に詰まったときの4ステップ

  1. まず止まる。 無理に話し続けたり、慌てて謝ったりしなくて大丈夫です。
  2. ゆっくり息を吐く。 肩の力を抜き、口元に少し笑みを残します。
  3. プロンプターの今の行を見る。 どこまで話したかを確かめます。
  4. その文の頭から言い直す。 さっきより少しゆっくりめに。

ここまで5秒もかかりません。編集でひとカットすれば終わりです。何度か経験すると、詰まることが怖くなくなります。

7日間の練習メニュー

日練習内容長さ
1日目呼吸と早口言葉でウォームアップし、自己紹介を1本30秒
2日目レンズ横のシールに向かって、今日あった小さな出来事を話す30秒
3日目プロンプターで短い原稿を読み、大事な言葉の前に間を入れる45秒
4日目同じ原稿を3回撮り、いちばん良いものを選ぶ45秒
5日目身ぶりを入れて、よく知っている話題を話す60秒
6日目原稿を見ずに、メモの要点だけで1分話す60秒
7日目1本通しで撮り、1日目の動画と見比べる60秒

7日目に1本目と最後の1本を並べて見ると、その違いにきっと驚くはずです。自然に自己紹介ができるようになったら、自己紹介動画・自己PR動画に挑戦してみましょう。原稿が声についてくる仕組みは音声追従機能で紹介しています。

よくある質問

録画を始めると、セリフが飛んでしまいます。どうすればいいですか?

原稿を丸暗記しようとせず、プロンプターでレンズの下に原稿を流しましょう。詰まったら2秒止まって深呼吸し、ひとつ前の文から言い直して、あとで編集でカットすれば大丈夫です。

録音した自分の声に違和感があるのは普通ですか?

とても普通のことです。普段聞いている自分の声には、骨を通して伝わる音が含まれています。録音された声こそ、ほかの人が聞いている声です。何度か聞くうちに慣れてきます。

どれくらい練習すれば緊張しなくなりますか?

決まった答えはありません。練習の長さより、続けることのほうが大切です。毎日短い動画を1本撮り、毎回ひとつだけ直す。慣れるにつれて、緊張は少しずつやわらいでいきます。