自己紹介動画・自己PR動画の作り方:60〜90秒の構成、例文、撮影のポイント
採用担当者が自己紹介動画で見ていること、60〜90秒の配分、書き換えて使える例文、撮影と提出前のチェックポイントをまとめました。
このガイドの内容
自己紹介動画・自己PR動画で押さえたいのは3つです。長さは60〜90秒(指定があれば必ずそれに従う)、「私は誰か・いちばんの強み・その根拠・なぜこの会社か・締め」の5段で話す、そしてレンズを見て話す。動画選考は履歴書を読み上げる場ではなく、1分あまりで話し方、表情、熱意を見てもらう場です。ここでは構成、例文、撮影のポイントを順に紹介します。
採用担当者は自己紹介動画で何を見ているのか
自己紹介動画を見る人が知りたいのは、たとえば次のようなことです。話がはっきりしていて筋道が通っているか。自信と親しみやすさが感じられるか。経験とこの仕事に関係があるか。指定された長さや形式を守るなど、きちんと準備しているか。
だから大切なのは、凝った編集ではなく、分かりやすい構成、誠実な話し方、そして良いアイコンタクトです。シンプルで落ち着いた一発撮りの動画のほうが、効果をたくさん入れた動画より伝わることも少なくありません。
長さと構成:60〜90秒を5つに分ける
| パート | 目安の長さ | 話すこと |
|---|---|---|
| 私は誰か | 10秒 | 名前、今の立場や職種 |
| いちばんの強み | 20秒 | 応募する仕事にもっとも関係のある力を1〜2つ |
| その根拠 | 20〜25秒 | 具体的な経験や成果。自分が何をしたかを明確に |
| なぜこの会社か | 15秒 | この仕事や会社に関心を持った理由 |
| 締め | 5〜10秒 | お礼と、今後への意気込み |
企業から「1分以内」などと指定されていれば、必ず守りましょう。長すぎるのは短すぎるより印象を下げます。少しゆっくりめの速さで話すと、60秒でおよそ250〜300字、90秒で400字前後が目安です。
例文:転職の自己PR動画
60秒前後の例文です。内容は自分のものに置き換えて使ってください。
# 私は誰か 鈴木美咲と申します。 IT企業で4年間、 カスタマーサポートを担当してきました。 [pause] # 強み 私の強みは、お客さまの困りごとを 分かりやすい言葉で整理することです。 # 根拠 昨年は、よくある質問のページを チームで一から作り直しました。 [pause] 問い合わせへの答え方を見直す中で、 相手の立場で説明する大切さを学びました。 # なぜこの会社か 御社のサポートへの考え方に共感し、 この経験を生かしたいと考えています。 [pause] # 締め ご覧いただき、ありがとうございました。 お話しできる機会を楽しみにしています。
この例文が伝わりやすいのは、1つのパートで1つのことだけを話しているからです。「根拠」も「頑張りました」「責任感があります」といった形容ではなく、具体的な経験になっています。自分の版を書くときは、数字や成果は必ず事実に基づくこと。面接で掘り下げて聞かれる可能性が高いからです。
「なぜこの会社か」は、いちばん抽象的になりがちなパートです。撮影の前に10分だけ企業のサイトやSNSを見て、共感したサービスや取り組みなど、具体的な理由をひとつ見つけておきましょう。「将来性を感じました」よりずっと説得力が出ます。
新卒の場合の書き方
職務経験がなくても大丈夫です。「根拠」のパートに、ゼミ、アルバイト、サークル、インターンなど、いわゆるガクチカ(学生時代に力を入れたこと)を入れましょう。たとえば「カフェのアルバイトで、新人スタッフ向けの手順書を作りました」。大事なのは自分が何をして、何を学んだかをはっきり話すことです。締めでは、この仕事で何を学びたいかを素直に伝えると、熱意が伝わります。
服装・背景・光・音
- 服装:その仕事にふさわしい服装で。指定がなければ面接と同じ考え方で選びます。無地がおすすめで、細かいストライプやチェックは画面でちらつきが出ることがあります。
- 背景:すっきりシンプルに。明るい無地の壁や、片づいた本棚があれば十分です。自宅で難しければ、背景ぼかしやスタジオ背景を使いましょう。
- 光:窓のほうを向いて座り、正面から光が当たるように。夜は斜め前にライトを置き、天井の照明だけで撮るのは避けます。
- 音:静かな部屋を選び、扇風機やエアコンを止め、家族には撮影することを伝えておきます。
目線と話し方
自己紹介動画でいちばん避けたいのは、目線が泳いで、暗記した文を読んでいるように見えることです。
- 原稿は画面の中央や横に置いたパソコンではなく、プロンプターでレンズのすぐ下に流します。
- 普段より少しゆっくり話し、パートの区切りで一拍置いて、聞く側に考える時間を残します。
- 話し始める前に笑顔をつくり、最後の「ありがとうございました」もレンズを見て言います。
Cameratel で撮るなら、原稿はインカメラのすぐ下をスクロールします。撮影後に再生画面で「目線を補正」をタップすれば、AIアイコンタクトが原稿を読むときの小さな視線のズレをレンズ側へ戻し、補正前と補正後を見比べることもできます。目線のコツはカメラ目線のコツとAI目線補正を、カメラの前で緊張してしまう方はカメラの前で緊張しない10の練習法を参考にしてください。
何回か撮って、いちばん良い1本を選ぶ
- まず2回リハーサルします。プロンプターの再生ボタン(▶)で、録画ボタンは押さずに原稿だけを流し、声に出して最後まで読みます。
- 本番を3〜5回撮ります。合間に水を飲んで、少し休みましょう。
- Cameratel のテイクレポートで、話す速さが速すぎないか、アイコンタクトのスコア、原稿を最後まで読めたかを確認します。
- いちばん調子の良かった1本を選び、最初と最後の余分な数秒をカットします。
- 家族や友人に一度見てもらい、「何が印象に残った?」と聞いてみます。
よくある6つの失敗
- 1文目が「えー……こんにちは」で、準備不足に見える。
- 履歴書を最初から最後まで読み上げて、要点がない。
- 指定された時間を超えている。
- 背景を人が横切る、テレビがついている、声が響いている。
- 目線がずっとスマホの画面や横のパソコンに向いている。
- お礼もなく突然終わり、レンズを見て締めていない。
撮り終えたらこのリストと照らし合わせましょう。ほとんどの問題は、提出前に直せます。
提出前にファイルを確認する
- ファイル名:「氏名_応募職種_自己紹介」のように、相手が管理しやすい名前にします。
- 形式:MP4がもっとも汎用的です。相手がどんなパソコンで開くか分からないので、録画時にH.264を選んでおくと安心です。
- 字幕:採用担当者が音を出さずに見る場合もあるので、字幕を焼き込んでおくと内容が確実に伝わります。
- 提出方法:企業の指示どおりにアップロードや送付を。ファイルが大きい場合はクラウドのリンクにし、閲覧権限が正しく設定されているか確認します。
- 個人情報:住所やマイナンバーなど、必要以上の個人情報は動画に入れないようにします。
自己紹介の原稿も、ほかの動画の台本と同じく耳で聞く文章として書くのが基本です。書き方は動画の台本の書き方を、目線補正の設定の詳細はAIアイコンタクト機能をご覧ください。
よくある質問
自己紹介動画は横向きと縦向き、どちらで撮るべきですか?
まず企業の指定を確認しましょう。指定がなければ、パソコンで見やすい横向き16:9が無難です。スマホで見ると案内されている場合は、縦向きでもかまいません。
動画で履歴書と同じ内容を話してもいいですか?
履歴書を最初から読み上げるのは避けましょう。能力がいちばん伝わる経験を1〜2つ選び、具体的に話すのがポイントです。動画の価値は、あなたの話し方や考え方が伝わることにあります。
原稿を見ながら撮ってもいいですか?
かまいません。多くの人が原稿を用意して撮っています。大切なのは話し言葉で書くことと、原稿をレンズのすぐ下に流して、面接官と話しているように見せることです。