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授業動画・オンライン講座の撮り方:分け方、原稿、話す速さ、字幕までの収録ガイド

1回の授業を5〜10分の動画に分け、説明の原稿を書き、ゆっくりめに話し、セクションごとに収録して、字幕とSRTファイルを付けるまでの流れを紹介します。

Cameratelチーム 9分で読めます 更新日:
このガイドの内容
  1. まずは授業を「分ける」:1回分を短い動画に
  2. 説明の原稿は、トーク動画より丁寧に
  3. 授業では、話す速さを少しゆっくりに
  4. カメラの前での「授業の顔」
  5. 横型16:9で、撮影環境を固定する
  6. 長い授業の撮り方:セクション見出しと一時停止
  7. 字幕:すべての生徒のために
  8. 授業動画の撮り方:収録の流れチェックリスト

授業動画やオンライン講座を自宅で撮るなら、いちばん負担の少ない流れはこうです。まず1回の授業を5〜10分の短い動画に分け、それぞれに説明の原稿を書き、プロンプターでゆっくりめに話して収録し、最後に字幕を付ける。学校の先生、塾の講師、社内研修の担当者、資格講座の講師など、立場が違っても同じやり方が使えます。順番に見ていきましょう。

まずは授業を「分ける」:1回分を短い動画に

教室では45〜50分の授業ができても、動画で同じ時間ずっと集中してもらうのは簡単ではありません。おすすめは「1つの学習項目に1本」。1本5〜10分なら最後まで見てもらいやすく、復習のときも見たい部分にすぐたどり着けます。反転授業で事前に見てもらう動画にも、この長さが扱いやすいでしょう。

たとえば中学数学の「一次関数」なら、次のように分けられます。

動画内容目安の長さ
1本目一次関数とは何か、式の形6分
2本目傾きと切片の意味を、具体例で8分
3本目グラフのかき方8分
4本目よくある間違いと直し方7分
5本目まとめと練習問題4分

分けたら、各動画の冒頭で「この動画で学ぶこと」をはっきり伝え、最後に小さな問いや練習を残しましょう。生徒が見通しを持って学べます。分ける段階で、1本ごとに学習目標を一文で書いておくのもおすすめです。「この動画を見たら、傾きと切片をグラフから読み取れる」。この一文が書けないなら、その動画はまだ内容が散らばっているサインです。

説明の原稿は、トーク動画より丁寧に

授業の原稿がトーク動画の台本と大きく違うのは、「初めて聞く生徒」を前提にすることです。書くときは次の点を意識しましょう。

  • 定義を先に、すぐ例を。抽象的な言葉には、生徒になじみのある具体例を必ず添えます。
  • 1つのまとまりで1つのポイント。話し終えたら、一文でまとめます。
  • 考える時間を残す。問いかけたあとに [pause] を入れ、少し考えてもらってから答えを言います。
  • # でセクションを区切る。撮影中も、今どのパートを話しているかがひと目で分かります。
# 一次関数とは
一次関数は、y=ax+b の形で表せる関数です。 [pause]
たとえば、1本50円の鉛筆を買うとき、
代金は、本数に50をかけた数になります。 [pause]

# 考えてみよう
では、y=3x は一次関数でしょうか?
ここで動画を止めて、考えてみてください。 [pause]

授業では、話す速さを少しゆっくりに

日本語は1分間に約300字が聞き取りやすい目安とされていますが、授業ではもう少しゆっくり、250〜300字くらいにすると理解が追いつきやすくなります。新しい用語や式、つまずきやすいところでは、さらにゆっくり話しましょう。生徒は「話を聞いている」のではなく「一緒に考えている」ので、ゆっくりのほうが結果的に早く身につきます。

撮り終えたら一度、自分が生徒になったつもりで普通の速さで見てみましょう。理解が追いつかないところ、メモが間に合わないところが、次にゆっくり話すべき場所です。プロンプターの「自動」スクロールを使うなら、速度は授業のテンポに合わせて設定します。もっと手軽なのは音声追従で、説明の途中で止まって補足しても、原稿が待ってくれます。速さの目安は1分間に話す文字数の目安表をご覧ください。

カメラの前での「授業の顔」

教室と違い、カメラの前では生徒の表情が見えないので、話がだんだん平板になりがちです。次のような工夫をしてみましょう。

  • 具体的な生徒をひとり思い浮かべる。たとえば、よく質問に来る生徒に向けて話します。
  • 表情と身ぶりを教室より少し大きめに。大事なところでは一拍置き、軽くうなずきます。
  • 実物や教材を使う。教科書、ノート、模型などを手に取って見せると、注意を引きつけやすくなります。
  • 「みなさん」より「あなた」に話す感覚で。動画の生徒は、たいていひとりで見ています。

横型16:9で、撮影環境を固定する

授業動画はパソコンやタブレット、テレビで見られることが多いので、横型16:9がいちばん合っています。横に余白ができるので、板書の要点や図を置くこともできます。

シリーズで撮るなら、画面の印象をそろえることが大切です。

  • 毎回同じ位置に座り、三脚と椅子の位置を床にテープで印をつけておきます。
  • 光を固定します。昼は窓のほうを向くか、毎回同じライトを使います。
  • 背景をそろえます。自宅で難しければ、背景ぼかしやスタジオ背景を使いましょう。
  • 色のスタイルも決めておき、回ごとに黄色っぽくなったり青っぽくなったりしないようにします。

長い授業の撮り方:セクション見出しと一時停止

8分の説明を一度も詰まらずに話しきるのは大変です。やり方は2つあります。

  1. セクションごとに撮る:# の見出しで区切り、1セクション1テイクで撮って、編集でつなぎます。言い間違えたセクションだけ撮り直せば済みます。
  2. 一時停止と再開で1本にする:Cameratel では、1つのセクションを話し終えたところで録画を一時停止し、次の原稿を確認したり水を飲んだりしてから再開できます。最後はつながった1本の動画になり、つなぐ手間がいりません。

撮影後は、テイクレポートの「読んだ割合」で、原稿の最後まで話しきれたかを確認できます。講座をYouTubeで公開するなら、長い動画の組み立て方はYouTube台本の構成も参考になります。

字幕:すべての生徒のために

授業動画の字幕は、飾りではありません。耳の聞こえにくい生徒には欠かせませんし、日本語を学んでいる生徒は、字幕で聞いた言葉を確かめます。電車の中や図書館で、音を出さずに学ぶ人も少なくありません。

Cameratel のプロンプターモードで撮れば、字幕は説明の原稿から自動で作られ、話すリズムに合わせて同期します。.srtの字幕ファイルを書き出して、字幕に対応した学習サービスやYouTubeにアップロードすることも、SNS用の短い動画にワンタップで焼き込むこともできます。どの形式の字幕に対応しているかは、各サービスの案内で確認しましょう。SRTの形式とアップロード方法はSRTファイルとは?字幕の形式と使い方で解説しています。

授業動画の撮り方:収録の流れチェックリスト

  1. 1回の授業を3〜6つの学習項目に分け、1項目1本にする。
  2. 各動画の原稿を書き、# でセクションを区切り、問いかけのあとに [pause] を入れる。
  3. カメラの位置、光、背景を固定し、横型16:9に設定する。
  4. 一度リハーサルして、普段より少しゆっくり話せているか確かめる。
  5. セクションごとに撮るか、一時停止と再開で1本にまとめる。
  6. テイクレポートと字幕を確認し、.srtを書き出すか字幕を焼き込む。
  7. 学習サービスにアップロードし、練習問題を添える。

字幕の書き出しや焼き込みの詳しい使い方は、自動字幕機能をご覧ください。

よくある質問

授業動画はスマホだけで撮れますか?

説明が中心の授業動画なら、スマホと三脚、十分な光とクリアな音があれば撮れます。板書やパソコンの画面を見せたいときは、画面録画などを別に組み合わせましょう。

1本の授業動画はどのくらいの長さがいいですか?

1つの学習項目につき1本、5〜10分ほどがおすすめです。長すぎると途中で集中が切れやすく、復習のときに見たい部分も探しにくくなります。

授業動画に字幕は必要ですか?

ぜひ付けましょう。耳の聞こえにくい生徒、日本語を学んでいる生徒、周りがにぎやかな場所で学ぶ人の助けになります。字幕ファイルのアップロードに対応した学習サービスも多くあります。